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肝細胞癌に対するラジオ波焼灼療法(RFA)の検討

【はじめに】RFAは少ない治療日数で広範囲の治療が可能であり肝細胞癌(HCC)に対する経皮的局所治療法の主流になりつつある。当院において2000年2月よりHCCに対し行なったRFAについて治療効果、合併症について検討したので報告する。

【対象及び方法】対象は、HCC(男性12名、女性6名、平均年齢61歳)18症例48結節である。1例は肝切除後再発症例である。1症例につき1〜4個の結節について施行した。腫瘍径は8〜55mm(平均 18mm)。HCCの診断は、画像及び肝生検組織にて行ない、治療効果判定は、腫瘍マーカー(AFP,AFP L3分画,PIVKAII)と、術後1週間以内にレボビスト造影エコー、造影CTにて行なった。可能な限り病変部位の生検も行なった。RFA装置はRTC社製のRF2000、radiofrequency genaratorを用いた。穿刺は局麻下に経皮的に行なった。

【結果】術後造影エコーで48結節中4結節が効果不十分と判断し再施行した。また1症例については、4ヶ月後に再発がみられ再度RFAを行なった。腫瘍マーカーは6例でAFP、PIVKAIIとも減少、PIVKAIIのみ減少は5例であった。AFPのみ減少したのは8例であった。画像診断で無造影領域を示しながらAFP L3分画の正常化が2週間以内と2ヶ月以上要した症例もみられた。治療後の造影CTで造影領域を確認した症例(6症例10結節)のうち2-3週間の生検所見で壊死を確認できたのは2結節(20%)変性所見はあったものの壊死を確認できなかったのは8結節(80%)であった。合併症は重篤なものとしてS4の治療後に胆管損傷をおこしたが、ENBD、ERBD tubeによりrecoverした症例と胸腔内出血症例が1例あったが保存的治療で改善した。

【結論】RFAは肝癌の局所制御にすぐれ、MCTと同等以上の根治性があり安全性も高いと考えられた。ただ治療後画像診断と腫瘍マーカーの推移が一致しない、又画像診断と組織診断が一致しないすなわちHE染色だけで壊死を確認しえない症例を認め治療効果判定及び組織診断について基準を明確にする必要がある。又RFAにおける局所再発率、長期予後の検討は今後の課題である。そうした成績を踏まえRFAはHCC治療の中心的役割を果たすと考えられる。

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